2015年9月22日火曜日

なぜ立憲主義は大事なのか―国民連合政府実現のために

立憲主義とは、簡単に言えば、
政府は憲法によって縛られ、その憲法の条文に立って政治を行う、ということか。
それは、「多数」による憲法違反の暴走を防ぐ、民主政治のシステムと言っていいだろう。

今回の戦争法は憲法9条違反であり、
一連の政治過程も、「閣議決定で解釈を変え、“合憲の法律”を制定する」という
「多数」による暴走そのものだった。

つまり、政治クーデターで、実力組織の任務を拡大させる=力を与えるという事態に。
国政上重要案件に民主主義否定の要素が含まれていることが
非常事態という学者の認識なのだ。

しかし、一般国民にしてみれば変わらぬ平穏な日々。
「非常事態だから暫定政権を」ということにどれだけ賛同が得られるのだろうか。

ここに「戦争法廃止」に賛同を得られても
「暫定政権樹立」の声がどうでるかと、見守ってしまうのは
世論の乖離を感じるからではないだろうか。

それを払拭するためにも立憲主義について、砕いて語れるかがカギか。
昔流に言えば、「暮らしのすみずみに憲法を」ということか。

戦後日本社会、保守政治への要求が憲法の精神に基づいていたことも掘り起こしたり、
政府が我々の基本的人権の保障をするためには、国民の不断の努力=行動と権力監視が必要なことをふり返り、
今回の事態を軽く流してしまえば、時の「多数」の力を使えば、憲法無視をしていいことになってしまうことを共通の認識にできるならば、

政府による憲法無視で犠牲になるのは国民。
だから、憲法無視の政治手法はダメ。
そうなる前に、元に戻す必要がある。
そのためには、法案に反対した野党と国民で暫定政権を作ろう。
これは、対案は廃案としたことへの責任ある行動なんだ。

その先に待ちかまえている真の立憲主義の筋の通った政治。
政策の判断基準は日本国憲法。
そんな合言葉で始まる政府を作れたら・・・。



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